働き方をデザインする

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スクール・サポート・スタッフ(SSS)の立場から教職員の職場環境を変えたい人のブログ

インタビューしてみた!(まつげさん編)前編


アヤコ「Twitterでの『どなたかインタビューを受けてみませんか』という呼びかけに応えてくださり、ありがとうございます。おかげさまで今回が第4弾です!今日はよろしくお願いします」

 

まつげさん「よろしくお願いします!」

 

ア「まつげさんと言えば、積極的にTwitterで発信されているSSSのお一人なので、活躍されているお話をたくさん伺いたいです!」

※SSS…教員業務支援員、スクール・サポート・スタッフ

 

「ありがとうございます。…でも、私が言いたいのは『良い話』ばかりではないんです」

 

まつげさん紹介イラスト

 

4校の勤務経験

ア「まつげさんは現在、SSSになって3年目ですが、4校を経験されているのですね。しかも、違う自治体に再度応募をして(転職して)働く学校を変えられたんですよね?」

 

「そうです。小→小→小中で全4校です。現在は小学校と中学校、交互に勤務しています。」

 

ア「小学校と中学校で違いがあるので、兼務は大変ではないですか?」

 

「たしかに、小学校と中学校で求められる業務が違いますが、それよりも学校の規模の違いの方が気になります。前任校は小規模校で、元々、先生の残業も少なかったので私に振る仕事はあまり無い様子でした。現任校は大規模校なので全校配布や学年分の宿題の印刷などは頼まれやすいです」

 

暇と孤独の前任校

ア「昨年度と働く場所が変わって、どのような変化がありましたか?」

 

「日々の業務についてグラフにしましたのでご覧ください。」

 

ア「グラフ!?」

 

業務の割合グラフ(昨年度)

業務の割合グラフ(今年度)

作:まつげさん、色の調整:アヤコ

「前任校はとにかく暇な時間が辛かったです😭」

 

ア「そうだったんですね😭理由としては、やはり、小規模校だったからでしょうか」

 

「それもあると思いますが、何より、先生方と上手く信頼関係を築くことが出来なかったことに原因があったと思います。今までの『普通』だと、新人には声もかかるし仕事が待っていました。仕事をすることで周りとの距離を縮めてきました

しかし、SSSになってすぐ仕事がなく、求人したのに仕事がない?という謎に苦しみました。また、することが無いので共通の話題も生まれず、仕事以外の会話って何を…?と悩みました」

 

ア「仕事以外の会話(雑談)って大事ですよね」

 

仕事をする→共通の話題ができる→雑談ができる→信頼関係ができる→依頼をしてもらう→仕事をする…というように好循環が回るものだと思います。今思えば、その良い循環を作ることができませんでした」

 

仕事の好循環

作:アヤコ

 

「職員室の輪の中に積極的に入っていくことができなかったので孤独感がありました。最初は回ってきていた回覧板も回って来なくなり、雑談するきっかけも失ってしまい、疎外感もありました。

しかし、今思えば、暇であっても孤独にならずに過ごすことは出来たと思います」

 

ア「暇と孤独は違う?」

 

「当時の職場環境として、個室を1つ、作業場として自由に使えることになっていました。職員室にSSS専用のデスクが無かったためだと思います。共用のデスクもありますが、給食の時間には配膳のため使えなくなり、ますます居場所が無いように感じていました。そのため、個室に居るのが楽だと思い、籠るようになっていました。

 

しかし、今思えば、自分から個室に籠ることはなかった、職員室に出て居ればよかったと思います。とても暇だったので、その分、いろんな人と喋る時間はあったはずです。暇なことには変わりはなかったでしょうが、孤独は感じず、もっと楽しんで過ごせたかもしれません。

 

ア「積極的かどうかという本人の意識の問題もあるでしょうが、学校によっては、SSSを迎え入れる体制が整っていない所もあると思います。個人デスクが無い、パソコンが支給されていないなどの物や備品が整っていなかったり、何をしたら良いのか分からず困っていても管理職の先生が助けてくれなかったり…」

 

「そうです!管理職の先生の関わり方も重要です!!」

 

管理職の関わり方

ア「4校の管理職の先生はどうでしたか?」

 

「仕事を振ってくれる教頭先生や、用事が無くても話し掛けてくれる校長先生は本当にありがたかったです。

ある校長先生は私の消毒作業を「職員の一人として覚える」と仰って、一緒に回ってくれました。すごく尊敬しています。男性の先生だったので女子トイレの掃除だけは遠慮していただきました 笑

今の管理職の先生は放任主義で、私が「仕事をください」と営業を掛けていても口出ししないで放っておいてくれます。放置されているとも言えますが」

 

ア「管理職の先生はSSSとどのように関わるのが良いのでしょうか?」

 

「私が一番望むのは、面談です。10分で良いので1対1で話す機会を作ってほしいです。管理職の先生も忙しいとは思いますが、雑談も含めいろいろな話をして、管理職の先生ともコミュニケーションを取りたいです。

例えば、今まで行っている業務について、このやり方で良いのかどうかを聞いて確認したいです。

おそらく、お願いすれば時間を作ってくれるのでしょうが、予め設定しておいてほしいです」

 

ア「ここまでの話をまとめると、

  • まつげさんは小学校・中学校両方の全4校の経験がある
  • 前任校では『暇』『孤独』を感じることが多かった
  • その理由はいくつかあるが、仕事をして、時には雑談をしながら周囲の人との関係性を作っていくことが重要だったと気付いた
  • 管理職に求めるのは『面談』


という話でした。後編に続きます!」

インタビューしてみた!(まつげさん編)後編

 

まつげさんのTwitterはこちら ♪

https://twitter.com/Matuge71443413

 

以前のインタビューはこちら♪

【第1弾】SSSにインタビューしてみた!(みーみーさん編)

【第2弾】SSSにインタビューしてみた!(エルモ_SSSさん編)

【第3弾】SSSにインタビューしてみた!(薫子さん編)

 

2024/3/20 リンクを更新しました