働き方をデザインする

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スクール・サポート・スタッフ(SSS)の立場から教職員の職場環境を変えたい人のブログ

初めてSSSになって、何をすればいいのか。という話

明日から新年度が始まりますね。

私は1年前からスクール・サポート・スタッフ(SSS、教員業務支援員)の仕事に就いているのですが、思い返せば初日から、「さて、何をすればいいの…?」と戸惑いばかりのスタートを切っていました。

そこで、今回は「働き始めに知りたかった~!」と思ったことを中心にお伝えします。既にSSSとして働いている人も多いと思われますが、懐かしい気持ち+新たな気持ちで見てもらえれば嬉しいです(^O^)

スクール・サポート・スタッフとは?

スクール・サポート・スタッフとは、教員の事務的業務の補助をする人です。資料の印刷など、教員免許が無くてもできる仕事を行います。教師の負担軽減を目的として、ここ数年配置されるようになりました。School Support Staffの頭文字を取ってSSSとも表現されます。地域によっては「スクールアシスタント」「学校補助員」など別の名称で呼ばれています。

(追記)2021年8月から正式名称は「教員業務支援員」に変わりました。

 

スクール・サポート・スタッフの仕事内容は?

仕事内容は、一般的には

  • 資料の印刷
  • 資料の封入や配布の準備
  • 掃除や消毒作業
  • 物や場所の整理整頓

などがあります。実際にどのような業務を行うかについては、働く学校や働く本人によって大きく異なります。

 

児童生徒との関わりは基本的にはありません。しかし、子どもが居る場所で働くので、挨拶程度は行うことになるでしょう。また、働く学校や人によっては、給食の配膳補助などをすることもあります。

 

SSSとしての心構え(気にかけていること)

心構えという程のことは言えませんが、私がどのようなことを考えながら働いているかについてお伝えします。

 

『積極的に』コミュニケーションをとる

これが一番重要だと私は考えています。同じ学校で引き続き働くSSSの人も、新しく配属になる先生方がいるので、年度初めは特に気を付けたいポイントです。

教職員の仕事を手伝う仕事なので、まずは教職員から「○○して」「手伝って」と言ってもらう必要があります。もしあなたが依頼する側(教職員)の場合、あまり話したことのない人に自分の業務の依頼はしにくいですよね。まだ慣れていない相手ほど、自分から積極的に話しかけるようにしてみてはいかがでしょうか。

談笑する人々のイメージ写真

 

人の動きをよく見る

手伝ってと言われる必要がある、と言いましたが、いつも待ってばかりでは駄目だと思います。「言われたらやる」のは良いことだと思いますが、「言われる前にやる」ことをしない人は「何もしない人」と思われてしまいます

 

例えば、1年前のこの頃の私の経験談なのですが、業務時間中、何をしたら良いか分からなくて自席に座っていたところ、ふと周囲を見渡してみると、しれっと(?)数人が部屋の端の作業机に集まってホッチキス止めをしていました。

もしそこで、「手伝ってと言われたらやろう」と考え座ったまま過ごすとします。指示されたことをやる(指示されていないのでしない)ので、間違ってはいないはずですが、周囲の印象はどうでしょうか。

 

殆どの人は何も思わないでしょうが、「あの人はSSSだよね?ホッチキス止め手伝わないの?」「暇そうなのに手伝わないんだ」「何をする人なんだろう」と思う人も居るかもしれません。

一方、手伝った場合は、「ありがとうございます。助かりました。」と必ず感謝されるますもう手伝わない理由がないですよね。周囲をよく見て動きましょう!(その方が絶対楽しいです。)

 

待機をする

それでも最初の時期は、どうしても、手が空く時間も多いと思います。そのときは、自席で待機をします(電話は取ります)。何かしていないと落ち着かないかもしれませんが、SSSがバタバタしてしまって「何だか忙しそうだから仕事を頼めない」と思われてしまってはいけないので、必要なことだと割り切るのもアリだと思います。

 

そして、席に座って「今、手が空いています」「何でも言ってね」というオーラを出します

 

オーラが不足するときは、下の写真のような「手が空いています」札を作るのがおすすめです。

手が空いています札の写真

引用:スクール・サポート・スタッフ活用事例集(令和2年12月更新)

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/staff/personnel/school_affairs/sss_example.html

 

上の東京都の活用事例集は参考になるので、ぜひ読んでみてください。

(追記)ほぼ1年に1回、更新されているようで、現在は『令和4年1月』分が最新版として載っています。

 

まとめ

スクール・サポート・スタッフ(SSS)は、教師の負担軽減のため、教員の事務的業務の補助をする人です。具体的に何をするかは、勤務する地域の教育委員会、学校の雰囲気、本人の特性によって大きく違いますが、周囲の人とコミュニケーションを取るのが一番大事なのは全国共通でしょう

あとは、周囲の動きをよく見て、何をすれば喜んでもらえるかを考えながら動くと、楽しく働けると思います。遠慮せず、何でもやってみましょう!

 

「こういう場合はどうしたら?」という質問があれば

  1. 下のコメント欄
  2. Twitter
  3. メール

などで送ってください。

 

また、「他にもこういうことに気を付けるといいよ」など、みなさんからのアドバイスがあれば、コメント欄に書いてください(*^▽^)/★*☆

 

 

<追記>

役立つ情報を1つの記事にまとめました!

 

【SSSについて知りたい人向け】おすすめサイト

https://ayakon36.hatenablog.com/entry/recommended-references-sss

 

 

2022/3/28 文章の体裁を整えました。箇条書きの表示、参考資料の記載など。

2022/4/1 『待機をする』章の(追記)部分を加筆しました。文章全体的にちょっと偉そうな感じだったので、語尾などを変えました。すみません。気合いが入りすぎていたのだと思います。

2022/4/3 文章を一部削除しました。

2024/3/20 最後の文章<追記>部分を追加しました。