1行目から、いきなり次回予告です!
次の記事ではアメリカの「パラプロフェッショナル」という職業について紹介します。
初めて聞く人も多いと思います。ネット検索したのですが、パラプロフェッショナルについて詳しく書かれているブログは殆ど見つかりませんでしたので、お楽しみに~(^o^)/
さて、今回は、なぜ私がパラプロフェッショナルに注目しているのか、についてお伝えします。
SSSのイメージは良くないのではないか
スクール・サポート・スタッフ(SSS)は最近できた仕事というのもあり、まだ職業として確立されていないと思います。認知度もまだ低いのではないでしょうか。職務内容が「教員の仕事の補助」なので、知っている人も、主体的な仕事をしていない「雑用係」のイメージを持っている人も居るのかなと、悲しいですが私は思っています。
そのようなことを調べた調査は無いので、実際のところは分かりませんが。。
殆どのSSSが「経験資格不問」で採用され「短時間勤務」を「アルバイト」もしくは「ボランティア」として行っています。募集がそのようになっていることを踏まえると、重要な職業とは一般的にはまだ思われていないように思います。
SSS=清掃スタッフ?
今年度はSSSが一気に増えた年になりました。しかし、コロナの影響により年度途中で予算が増えたことに由来しているので、コロナに関連した清掃スタッフとして募集・配置された人も多くいるようです。それにより、「SSS=清掃スタッフ」というイメージを持つ人も居るのではないかと思います。
しかし、清掃スタッフ(清掃員)の仕事の特徴、例えば、一人で黙々と仕事をこなすことなどは、SSSが教職員とコミュニケーションを取り仕事を請け負うことと、あまり似ていないように思います。そのため、「SSS」と「清掃スタッフ」は役割も名称もはっきりと分けるべきだと思っています。
また、人数が増えたのはコロナの影響があるとはいえ、SSSはコロナ以前から存在し必要だと言われていた職業なので、コロナが落ち着いても他の業務の面で必要な人材だと考えてもらいたいと思っています。
コロナという緊急事態だから配置されたのではなく、コロナ以前から教員の働く環境は緊急事態だったのです。
海外に注目すると教職員以外のスタッフの差が見えた
日本国内におけるSSSに対するイメージや雇用状況などについては、日本国内で比較しても大きな差は無いと思いました。そこで、海外ではどうなっているのかを調べてみると、まず、日本以外の国では教員以外の職員の数がかなり多いことを知りました。
引用:中審教「資料3-4 チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申(案))参考資料」p.12
日本の教員は仕事(特に事務仕事)が多いと言いますが、その解決法の一つは人員を増やすことだと思っています。それも教員だけを増やしていくのではなく、抱えている仕事を分けて、そのための専門のスタッフを配置していくことだと考えています。
特にアメリカに注目すると、「パラプロフェッショナル」という職業があることを知りました。パラプロフェッショナルは、1950年代とかなり昔からある職業で認知度が高く、担う業務内容は法律に記載されています。給料も低くなく、ステップアップのための研修などもあり待遇が良いです。
現在のパラプロフェッショナルは、どちらかというと、日本における「学習指導員」や「特別支援教育支援員」に似ています。しかし、当初はSSSのようなスタッフとして雇われていました。
現在の日本のSSSも、これから必要に応じて発展していけば、SSSとして働いている人にとっても、教員の先生方にとっても良いのではないかと考えています。(下図のイメージ)
作成:アヤコ
私の考えまとめ
日本のSSSは、雑用係や清掃員(アルバイト、ボランティア)のイメージかもしれませんが、アメリカのパラプロフェッショナルは、一つの職業として給料や研修制度などが保障されています。
日本は教員が多忙であるという問題を抱えています。その解決策の一つが専門スタッフの活用だと思っています。アメリカにおけるパラプロフェッショナルという職業を知ることは、専門スタッフをどのように活用するかを考えるのに、とても参考になると考えています。
次回記事をお楽しみに~。