働き方をデザインする

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スクール・サポート・スタッフ(SSS)の立場から教職員の職場環境を変えたい人のブログ

スクサポの雇用契約内容、教育委員会との関係は?(アンケート質問回答5)

以前行ったアンケートで、SSSではない方から質問がいくつかありました。

雇用契約内容や他の自治体との差に関する質問が多かったので、その回答とあわせてお伝えします。

 

SSS…スクール・サポート・スタッフ(略:スクサポ、SSS)、教員業務支援員

 

 

雇用契約内容について

質問① 雇用契約内容を知りたい

質問② 夏休み・冬休み等長期休暇中のお給料は?社会保険雇用保険は?

SSSのほとんどは会計年度任用職員として都道府県や市町村に雇われています。

私の場合は、A県B市で働いているのですが、B市の会計年度任用職員(パートタイム勤務の地方公務員)です。

 

勤務の最初に労働条件通知書をもらいます。そこに勤務日や勤務時間、給与額、社会保険の有無などが記載されています。私の場合、夏休みや冬休み等の長期休暇中の勤務がありません。労働条件通知書の中に「勤務する日」という欄があるのですが、長期休暇中は勤務する日に含まれていません。そして私の場合、時給制なので、その間の給与はありません…。雇用保険の有無や特別休暇が付与されるかどうかなどは、自治体によって違います

 

ちなみに、会計年度任用職員ということで一年間の雇用を繰り返しているので、毎年、労働条件通知書をもらいます。

 

労働条件通知書のイメージ図

 

SSSと教育委員会との関係

質問③ 勤務校はどのように決まりますか?

私がSSSになるまでの流れは、

 

B市のホームページの職員募集欄にSSSの募集が掲示される

→電話で応募連絡

市役所の中の学校教育課という部署の人に面接をしてもらう

→採用

というものでした。

 

勤務する学校は自分では選べず、学校教育課の人が決めました。

他の地域では都道府県が募集している場合もありますし、学校に直接電話をして校長先生に面接をしてもらい、その学校に採用されるパターンもあるようです。(他にも違うパターンがあれば教えてください)

 

なお、教育委員会は教育長と4人の委員の組織なのですが、その事務局は学校教育課や総務課などが担っているという仕組みのようです。そのため、「学校教育課の人が採用面接をした」と言いましたが、それは市役所勤務の人が面接をしたというよりも「教育委員会(の事務局)の人が採用面接をした」という意味合いです。

 

教育委員会の組織のイメージ図

引用:教育委員会制度について(文部科学省

https://www.mext.go.jp/a_menu/chihou/05071301.htm

 

SSSの相談窓口は?

質問④ 勤務のことについて相談する人は誰?(校長先生?教育委員会?)

 

相談事があった場合の相談先は、その内容によって異なります。

日常の勤務については、(SSSなので実際にはいろいろな先生たちの依頼によって動くのですが、書類上は)校長先生の指示によって動くことになっています。そのため、業務上の相談があれば校長先生に言います

 

しかし、例えば、「明日休みます」という連絡は管理職の先生に伝えますが、その申請書は、管理職を通り最終的には市の学校教育課の担当者が取りまとめ、給与振り込みなどの手続きをしてくれます。先程述べたように、採用に至るまでの事務手続きや勤務校決定などは学校教育課が行ったので、「勤務時間を長く(短く)してほしい」などの労働条件に関わるところの相談は学校教育課の人にします

 

また、アンケートの中で、SSSの人から「SSSの相談意見を言う窓口がないので、勤務校の管理職に伝えるが改善された様子はない」という意見がありました。このように、管理職に言っても変わらない場合は、教育委員会(学校教育課)の人に相談してみても良いかもしれません。

 

しかし、教育委員会の人が担っている部分と、学校(校長先生)が担っている部分が曖昧なため、

 

校長先生「それは教育委員会に聞いてみてください」

教育委員会「それは校長先生に判断してもらってください」

 

と、たらい回しに合うこともあります…。

 

また、相談先として、労働組合やハラスメント相談センター(?)などが適切な場合もあると思いますが…すみません!その辺りは詳しくないので、詳しい人が居たら教えてください!

 

研修や仕事内容

質問⑤ 研修はありますか?

質問⑥ 自治体によって仕事が曖昧なのでは?

 

私の自治体(B市)では、研修はありませんが、情報共有会議が年に一回行われます。B市では全小中学校にSSSが一人ずつ配置されているので約20人が集まり、普段の業務内容の共有が行われます。しかし、学校によって業務内容が違うので、参考になるような、ならないような…という感じです。

それでも、隣のC市の場合、B市より広いのにSSSは数人しか居ないという噂です。配置されているSSSの人数が少なければ集まりたくても集まれないので、集まる機会があるだけ恵まれているとも言えます。

 

しかし、人数に関わらず、研修があったりマニュアルが作られている自治体もあるようなので、このあたりは完全に自治体によって違うと言えます。

 

B市ではマニュアルは無く、業務内容も統一されていません。そのため、「自治体によって仕事内容が曖昧」というよりも「(同じ自治体内でも)学校によって仕事内容が曖昧」です。

 

まとめ

主に私の経験を元にお伝えしましたが、SSSと教育委員会との関係(相談窓口)などは、他の自治体の方にも共通する部分が多くあったのではないでしょうか。

また、雇用契約内容や雇用に至るまでのプロセスなどは、自治体によって違うと思いますが、イメージはついたのではないでしょうか。

 

雇用契約書の写真(イメージ)

 

以前の記事、次回の記事の紹介

質問⑦ 用務員や事務補助員とSSSの業務の棲み分けがイマイチよくわからない

 

この質問の答えは、以前の記事で紹介したのでそちらをご覧ください↓↓↓

教員業務支援員、学校用務員、学校事務支援員の仕事は似ている!?(アンケート結果詳細1)

 

質問⑧ 何をどの程度お願いできるのか分からない

この質問の答えは、次回の記事で『教員業務支援員との協働の手引き』に触れるので、次回をお楽しみに!

 

 

今回は質問に答える形式でお伝えしましたが、さらに気になることがあればコメントで質問してください。採用までのプロセスなど、みなさんと似ていましたでしょうか。差し支えない範囲で構いませんので、教えてください(^0^)/