働き方をデザインする

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スクール・サポート・スタッフ(SSS)の立場から教職員の職場環境を変えたい人のブログ

スクール・サポート・スタッフとは何か ① ~学校を動かす先生以外の人たち~

 はじめに

私はこの4月からスクール・サポート・スタッフ(SSS)として働いています。

 

「先生方のお手伝いをしてほしい。例えば配布するプリントの印刷など。」

「他にはどのような仕事があるのでしょうか。」

「うーん、それはその時々に応じてできる範囲で手伝ってもらえれば…。」

 そう言われて働き始めました。

 

…そんな適当な!!

 

と思い、事前に調べようと思ったのですが、簡潔な説明文を見つけられず、曖昧なまま、時々に応じてできる範囲の仕事をする日々…。

 

そこできちんと調べてみました!

 

まず名称は、

  • 学校サポーター
  • スクールサポーター
  • サポートスタッフ
  • 学校サポートスタッフ
  • スクール・サポート・スタッフ
  • 職員室業務アシスタント(?)
  • スクールティーチャー(?)

  

…どれかに統一してくれ\(^O^)/

 

どうやら、文部科学省の資料を見ていると、こういうことのようです。

学校の専門スタッフ外部人材一覧

「教員」でもなく「職員」(事務員さんなど)でもない人を総括して「(学校・スクール)スタッフ」とし、私がしている仕事を特に「スクール・サポート・スタッフ」と呼ぶようです。

 

その「スタッフ」とはどのような人たちなのか。役割を簡単に説明します。

※ただし、資格や勤務状況などは募集する自治体によって異なるので、大まかなイメージとしてご覧ください。

 

スタッフ

 

スクールカウンセラー(略称SC) 

業務内容

  • 児童・生徒の生活上の問題や悩みの相談に応じるとともに、教師や保護者に対して指導・助言を行う

資格

勤務状況

  • 全公立小中学校について、1校につき専属の人が1人居る
  • 週1・2日程度の勤務

 

スクールソーシャルワーカー(略称SSW)

業務内容

  • 子どもの家庭環境による問題に対処するため、児童相談所と連携したり、教員を支援したりする
  • SC … 子ども個人の心のケアに重点を置く
    SSW … 子どもを取り巻く環境に働きかける という違い

資格

勤務状況

  • 全中学校区に居る(通常1人?)
  • 配置型 … 学校に配置されて活動する
    派遣型 … 教育委員会などに所属し、依頼があった学校に派遣される
    巡回型 … 複数の学校を掛け持ち、それぞれの学校の状況に合わせて訪問する

 

補習等のための指導員等

 学力向上を目的とした学校教育活動支援員

業務内容

  • 児童生徒一人一人にあったきめ細かな対応を実現するため、教師に加えて学校教育活動を支援する
  • 授業や放課後補習の補助をすることが多い
  • 教育サポーター
    スクールサポーター
    学習サポーター
    特別支援教育サポーター
    などの名称が使われることもある

※地域の人による出前授業も「学習活動の支援」と位置付けられているので幅広い

 

資格

  • 不要
  • 教員を目指す大学生や元教員など教育関係者に限定される場合もある

勤務状況

  • 週数コマ(数時間)~週30時間程度
  • アルバイト・ボランティアなど
  • 大学生やリタイアしたシルバーなど地域の人を想定
  • 1校につき0人~複数人居る

  

スクール・サポート・スタッフ ←私がしている仕事はこれ!

業務内容

  • 教師が児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備し、教師の負担軽減を図るため、学習プリント等の印刷などを教師に代わって行う

資格

  • 不要

勤務状況

  • 週数時間~週25時間程度
  • アルバイト・ボランティアなど
  • 卒業生の保護者など地域の人を想定
  • 1校につき通常0~1人

 

中学校における部活動指導員

業務内容

  • 部活動の顧問(教員の関わりは必須だが、顧問としては単独で行う場合もある)
  • 学校外での活動(大会・練習試合等)の引率も可能

※従来より、「外部指導員」と呼ばれる人が居たが、指導員のみで顧問を受け持ったり、大会引率の引率をしたりはできなかった。

 

資格

  • 指導する部活動に係る専門的な知識・技能を有する人(採用前・採用途中で研修がある)

勤務状況

  • 週1回~部活動の毎回
  • 1校につき0人~複数人(3人程度)居る

 

 特別支援教育専門家

医療的ケアが必要な児童生徒のための看護師や特別支援学校の専門性を向上するための外部専門家(理学療法士作業療法士言語聴覚士等)

役割からすると、必要な人数が必要な場所に配置されるようです。

文部科学省の資料に『学校間や関係機関も含めた情報交換等が求められる』という文言があるので、配属場所は学校に限らないのかもしれません。

 

 おわりに 

簡単にですが、各職種の説明でした~。

先生以外にもいろいろな人たちが学校を支えていて、ここには書かなかった職種の人たちもたくさんいます。教育の質の向上のための取組がいろいろあるみたいです。

  

そして、私が現在している仕事は、先生方のサポートです。

先生方が授業研究や子ども対応など本業となる部分に力を注げるように、代わってあげられる仕事は何でもする仕事です。最初に言われた「時々に応じてできる範囲の仕事をする」というのは曖昧な表現ですが正しかったのです!

 

 次の記事には、スクール・サポート・スタッフについて、もう少し具体的に掘り下げた内容を載せたいと思います。

 

【関連記事】

初めてSSSになって、何をすればいいのか。という話

 

<参考・引用>

令和2年度概算要求主要事項

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2019/09/11/1420968_1.pdf

コトバンク

https://kotobank.jp/

部活動指導員について

https://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/shingi/giji/__icsFiles/afieldfile/2017/10/30/1397204_006.pdf

理学療法士が特別支援学校で働くために

http://www.japanpt.or.jp/upload/japanpt/obj/files/chosa/specialsupport_141224.pdf

 

2020/11/12、2022/2/26 文章の体裁を整え直しました。

2022/3/28 関連記事を追加しました。

2022/4/3 文章の体裁を整えました(箇条書きに変更)。