働き方をデザインする

働き方をデザインする

スクール・サポート・スタッフ(SSS)の立場から教職員の職場環境を変えたい人のブログ

私の目標

目標

私の目標は、「心身ともに健康な大人がゆったりと子どもを育てられる環境づくり」です。そのためにも、「公立の小中学校において、専門スタッフの人数を全教職員数の50%にする。教員の残業時間をゼロにする。」ことを目標にしています。

 

 

教員の多忙さを解消したい

私は、『教育』というものはとても大事なものだと思っています。教育が無くては平和な世の中はつくっていけません。それぐらい大事な教育を担う先生たちの健康はもっと大切にされるべきだと考えています。

しかし、現在の教員の働く環境はとても厳しいものです。平日は残業が多く、休日出勤も多く、長時間労働が当たり前のようになっています。多忙のせいで精神疾患となり休職や退職する人がいます。それが無くても、教員数は足りておらず、すでに授業や運営に支障が出ている学校があります。教員を志望する人の数も減っています。

 

組織体制が重要

これらの課題を解消するにはいくつもの対策が必要ですが、私は、組織体制を整えることで教員の働き方を変えたいと思っています。今、教員として働いている人は、スーパーマンのような人たちだと思っています。たくさんの子どもを見ることができるだけでなく、保護者や地域の人とも上手くやっていくことを求められ、会計や事務作業にも対応でき、長時間働ける体力がある人たちが教員として働いているのではないかと。しかし、それはたまたま今いる人たちが優秀なだけで、本来は、一人ひとりがスーパーマンではない普通の人でもどんな人でも、良い結果を出せる『組織』が作られるべきだと考えています。

 

学校の役割

ところで、日本の学校は、勉強以外のことも学べることや機会が保障されていることが求められていると思います。例えば、日本での『給食』は、栄養バランスが考えられた食事が出てきますし、食べる用意を自分たちでしたり食べ方を学ぶなど教育の一つになっています。しかし、海外では必ずしもそうではなく、家庭が担う部分だとされています。

どちらが良いか悪いかではなく文化の違いだと思いますが、そのような日本の学校の機能は無くなってほしくは無いなと思っています。各家庭でカバーできない部分を公共の学校が補える仕組みは素敵だと思うからです。教員の多忙さ解消のためには業務軽減が必要ですが、そうなると削減できないものもたくさん出てきます。

それもあり、私は、学校に教員以外の専門スタッフを多く配置することが重要だと考えています。スクールカウンセラー(SC)や、スクールソーシャルワーカー(SSW)などの専門家をはじめ、スクール・サポート・スタッフや学習指導員などのパートタイムのスタッフ、保護者や地域のボランティアなど多くの助けを借りないと、学校が求められている機能を十分に果たすことは難しいと思います。

 

子どもには多様な人と関わってほしい

また、教員が抱えている業務を減らすことができれば、教員は教育業務に専念でき、専門性を上げることができます。各スタッフも自身の専門性を上げることができ、学校は様々なプロたちの集う場所になります。

私の(裏番組ならぬ)『裏目標』として、『子どもが多様な人々と関わる場をつくりたい』というものがあります。教員以外のスタッフの人数が増えれば、それだけ幅広い人と出会える機会が増えます。そして、そのような様々な大人が協力して学校を運営している姿は子どもに良い影響を与えるに決まっています!

 

私の目指すところ

子どもの教育のためにも、子どものために働く大人の環境を良くしたいと思っています。そして、今、教員ではない立場で学校内で働けているのは自分の大きな強みだと思っています。なんとか、このラッキーな状況を活かして、自分自身を含む教育に携わる大人の働き方を変えていきたいです。そして、その働き方は制度や誰かに縛られるものではなく、自由にデザインできるものであれば良いなという希望を持っています。